Blog
院長ノート
美容医療は何歳まで?

娘の銅版画作品より
勤務医だった頃、日帰りの下肢静脈瘤治療に携わっていた時期がありました。
うっ滞性皮膚炎といって、足がむくみ、赤黒くなり、痛みを抱えた患者さんをたくさん診ました。
皆さん、最初に望まれるのは「きれいな足」ではありません。
まず、この痛みを何とかしてほしい。
治療をして痛みがなくなると、とても喜ばれます。
そして次に、
「先生、この足はきれいになりますか?」
と心配されます。
うっ滞が改善すれば、時間とともに皮膚の状態も少しずつ改善していくことをお話しします。
実際に足の色がきれいになってくると、いつの間にか、痛みがなくなったこと以上に「きれいになった」と喜ばれるようになります。
そして今度は、
「顔のシミも取りたいです」
と相談されることもありました。
90歳の男性が美容液を買って帰られたこともあります。
少しずつ使う美容液なのですが、「早くきれいになりたい」と惜しみなくパシャパシャ使って、あっという間になくなり、すぐにまた買いに来られました。
そのときは、びっくりすると同時に、なんだかとても嬉しくなりました。
みんな本当は、年齢や性別に関係なく、できることなら若々しく、きれいでいたい。
それは、とても自然な気持ちなのだと知りました。
長く診療をしていると、見た目が変わることで表情まで変わり、さらに体調まで良くなったように、生き生きとされる方に出会うことがあります。
私は「見た目のアンチエイジング」はとても大切なことだと考えています。
実際に「見た目のアンチエイジング研究会」という研究会があり、私も参加しています。
一方で、他の人から見ればほとんど分からないようなことを、ご本人はずっと気にしていることもあります。
シミ、くすみ、たるみ、しわ。
悩みの程度を、他人の物差しで測ることはできません。
見た目を整えることは、単に「若く見せる」ことだけではなく、ときには、その人が前を向く気持ちにもつながる。
私はそう考えています。
ただ、もう一つ大切にしていることがあります。
美容医療は自由診療です。
どこまで時間を使うのか。
どこまでお金をかけるのか。
そして、どこまで変わりたいのか。
それは、その方の人生のフェーズと密接に結びついています。
美容医療にお金や時間をかける意味も、求めるゴールも、人生のフェーズとともに変わっていくのが自然です。
大切な日のために、期間を決めてしっかり取り組みたい方。
毎月の楽しみとして続けたい方。
気になったときに、自分のペースで受けたい方。
最初から美容計画を立ててほしい方。
美容医療を受けている時間そのものを、自分のためのちょっとした贅沢として楽しむ方。
美容との付き合い方に、一つの正解はありません。
治療回数を重ねることで、より良い結果につながることが多いです。
でも、良い治療、高い治療をたくさんおすすめすることが、その方にとっての「良い美容医療」だとは私は思っていません。
その方が何を求めているのかを伺いながら、その時々の人生に心地よくフィットする美容医療をご提案していきたいと思っています。
そしてあとから、
「やってみてよかった〜」
と思っていただけたら。
それは私にとっても、とても嬉しく、ありがたいことです。
だから、性別や年齢にかかわらず、
「ちょっと何とかしたいな」
と思ったときに、うちのクリニックを思い出してください。
肌のこと、髪のこと、身体のこと。
人にはなかなか相談しにくいことでも構いません。
その時のあなたに合った方法を、一緒に考えてご提案します。


